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低用量ピルで子宮を休ませた後服用を辞めたら妊娠しやすくなる

2019年12月15日
落ち込んでいる女性

低用量ピルは妊娠を望まない女性が使う医薬品なので、長期間服用すると妊娠できなくなるのではないかと考える人もいます。しかし低用量ピルの成分は4日間で体内から消えるため蓄積されることはありません。コンドームよりも高い避妊効果がありますが、服用すると妊娠の可能性を高めてくれます。

低用量ピルには妊娠時に多く分泌される女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが配合されています。ピルを服用すると脳が妊娠していると認識するため排卵が抑制されます。ただし妊娠中ほどの高いホルモン濃度にはならず、排卵後の黄体期程度の量です。1錠のピルの成分は4日ほどで体外に排出されるので、服用をやめると2日から3日ほどで再び月経が起こります。

低用量ピルをやめると月経が戻るのが通常ですが、場合によっては戻らないケースも存在します。月経がこない現象は消退出血の欠如と呼ばれており、ピルの働きが子宮内膜の増殖を抑えることが原因となって起こります。ピルには妊娠を抑える高い効果がありますが、2か月ほど月経がこない場合は妊娠の可能性が考えられます。月経のない期間にピルを服用しても胎児にはほとんど影響を与えないので問題はありません。

ピルは1960年に世界で初めてアメリカで承認されました。開発実験には不妊に悩む50人の女性たちが参加しています。ピルを投与された50人の女性たちが服用をやめると、後に7人の女性が妊娠しました。不妊の女性が懐妊した原因については様々な説があります。例えばピルによって排卵が抑制されたため、反跳現象によって排卵が起きたのではないかと考えられています。他にもホルモンバランスが安定して生殖器が成熟したことを原因とする説もあります。

低用量ピルを使用するとホルモンバランスが安定するだけでなく、子宮を休ませることができます。また卵巣の能力を高く保つ効果があるという研究結果も存在します。女性の卵子は年齢を重ねるごとに減少しますが、デンマークで行われた実験によるとピルを使用している人の卵巣の方が能力が高いという結果が見られました。

ピルには懐妊を防ぐ効果がありますが、服用しても卵巣が傷つくことはありません。懐妊の可能性を高めるには子宮を休ませることも重要です。服用をやめると2日から3日ほどで月経が起こるようになります。月経が戻らない場合は懐妊の可能性がありますが、懐妊中にピルを服用しても胎児が傷つくことはありません。低用量ピルは懐妊のための環境を整える手助けをしてくれる薬です。